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日本酒革命

ここ香港では日本酒市場はとても活発です。十四代、獺祭、黒竜と言った日本でも人気商品が沢山のレストランで見つけられます、と言ってもかなりお高いのですが…2015年(平成27年度)の国税庁による輸出データでは、385の蔵元が香港に清酒を輸出をしており、その数は世界の中で一番多く、輸出における香港の位置づけは数量では5位で額面では2位。加えて、香港内での特定名称酒の割合は72%もあり、香港に来ている殆どのお酒が特別酒で高価なものが多いということを意味するわけです。だから簡単に有名な特別ブランドが見つかるわけね。

日本酒についてどんな印象を持っているでしょうか?私は以前「年季の入った男性の飲み物」(おっと失礼)というイメージを持っていました。と言うのも子供の頃、父が毎晩晩酌に熱燗を飲んでいたことが思い浮かぶから。当時、日本酒は通常温めて飲まれており、お正月の特別な時期だけ新潟産の冷たいお酒、越乃寒梅を祖父があけていたのを未だに覚えています。 かなり昔ですね。後に吟醸ブームを導いた一部でもある現行の日本酒の法律に変わる前の1980年代前、古い日本酒の階級制度が存在していた頃のこと。当時と比べると今の日本酒のイメージって若々しく、クールになったように思います。そう思いません?

精米歩合を下げる技術によって、白ワインのようなとても香り高いスタイルの日本酒、大吟醸が 国内、海外市場両方で流行るようになりました。大吟醸酒、吟醸酒はフルーティーで清純、香り高く、低い酸味が特徴で冷たくして飲むのに適しています。吟醸スタイルの確立は私の祖父や父のような元々日本酒が好きな人たちだだけでなく、若い世代の人や女性を取り込んだ日本酒愛好家の数を増やすことに、大きく貢献したと強く感じています。香港でも吟醸スタイルは非常に人気がありますし、香港での日本酒市場を優位に占めています。

逆に、セイボリーや土っぽさに酸味の強い特徴を持つ生酛や山廃と言った、長い間行われてきた伝統的な作り方で造られた物ももちろん存在しています。この種タイプのものは室温若しくは少し温めたぬる燗で飲むのがより味わい深いものになります。今の香港の状況では、レストランではマイナーなものとして少ない品揃えですが、幾つかの小売店では見つけられます。

吟醸、大吟醸に比べて生酛と山廃はかなり反対なスタイルですが、最近では何か新しいものとして両方を合わせたスタイル吟醸スタイルなんだけれど生酛製法で造られているものが日本市場で出回っています。恐らくたくさんの吟醸スタイル物が長い間市場にあったため、幾つかの蔵元が新しいスタイルの日本酒を造り出すことを始めたのでしょう。ワインと違い日本酒製造ではスタイルを造り出すために、大きな割合で人の介入が含まれます。何を意味するかというと、蔵元は市場の好みに合わせて日本すのスタイルを作り出すことができるということです。これはとてもユニークではあるものの、逆に言えばある市場若しくはすべての市場において商品のスタイルが画一的になりやすいという危険もあります。

日本酒製造のの歴史は非常に古く、その綿密な製造やシステムそして背景にある情報は長い間開示されていませんでした。が、以前に比べて日本酒業界が広く開放されているのは驚くべきことです。加えて、日本政府と国税庁が輸出市場における日本酒の可能性に目をつけており、EUと日本との経済連携協定について最終交渉を加速したことは明白な事実です。恐らくこのニュース、ご存知でしょう。日本政府は2020年の東京オリンピックに向けて日本酒の販促に力を入れ始めました。日本酒業界がどう革新し続けていくのか非常に目が離せませんね。