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ワイナリー訪問:ナパ


青い空、太陽の光、典型的なカリフォルニアのイメージかと思います。が、サンフランシスコはうって変わり一日に四季があり、風が強くて夏であってもブルブル震えることが時にあります。この涼しい空気がナパを始めソノマ、ロシアンリヴァーと言った素晴らしいワイン生産地のあるノースコーストで、高品質なブドウを生むのを助けているのです。

ナパ・ヴァレーはサンフランシスコより車で北に約1時間、サン・パブロ湾の北側に位置しており、谷底の側面には西側のマヤカマス山脈と東側のヴァカ山脈があります。其々の山脈の高い場所でもあるマウント・ヴィーダーとアトラス・ピークはマグマが噴出した火成岩でできています。ナパ・ヴァレーの土壌は豊富に入り組んでおり、渓谷の両斜面は痩せた水はけの良い土地であり、一方谷底の平地は肥沃な沖積土です。

ご存知ナパ・ヴァレーは最も有名で名声のあるワイン産地であり、その品質は常に進化しています。ナパのワインは通常肉厚でフルボディかつアルコール度数が高く、特にシャルドネに関してはかなり多くのワインがしっかりオークの香りで包まれたものですが、今ではオーク樽での処方は抑えられています。赤ワインにおいては、若くても飲みやすく十分堪能できますが、長期熟成も視野に入れて造られています。これは消費者にとっても非常に大きな利点の一つですね。

歴史あるワイン産地と比べて、ナパはとても新しくて革新的な産地と言えるでしょう。カルトワインを生産するような小さなブティックワイナリーの幾つかは一般に開放されていないかもしれませんが、殆どのワイナリーはワイン業界でない人を含めた全ての訪問者に対して非常に暖かく迎えてくれます。それこそものすごくたくさんのワイナリーがナパにあり、正直何処を訪問するのかを決めるのも良い意味でかなり困りますね。

ワイナリー訪問はよりたくさんの知識を得られるし、ワインのスタイルをもっと理解できる事と言った利点があります。ブドウの品質はワインの品質を決定づける大きな要因で、良いワインを作るにあたって80%のブドウ品質と20%の醸造技術と言っても過言でありません。この理由から素晴らしい品質のワインを造るにあたって、たくさんのワイナリーがブドウを摘んだ後でさえも”選別”に力を入れるわけです。幾つかのワイナリーはこの選別作業を人が行いますが、機械を使用しているところもあります。Opus One winery では余分な葉っぱの除去を人が行って、その後ブドウは選別のために機械に通されます。この選別機はブドウの粒の状態 – 色、大きさ、完熟度等を一定の基準にコンピュータで設定をしたもので、もしブドウの粒が一定の基準に達していない場合、自動的に弾かれる仕組みになっています。この高度な方法はオーパスでは非常に成功していますが、一方Kenzo Estateにおいては試験的に試みたものの、思うほどの成果が出なかったため使っていないそうです。非常に興味深いですね。両ワイナリーは素晴らしいワインを生産しているものの、ワイン生産の過程は何となく違うし、また彼らが求めている自分達にとって最高なワインを作り出すため一番良い方法を選んでいるのですから。

加えて、オーパスではブドウから”小さい生き物”を取り除く更に進化した機械を見ることができました。ご存知のように、ワインを造る前にブドウが洗われないのは慣例です。これ、同意できますよね?でも何で洗わないのか?恐らくブドウが薄まる若しくは簡単に酸化/劣化が起こる確率が高くなるのでしょう。これはブドウの収獲中に雨によってブドウが濡れるという状況と似ています。このような危険回避により、造り手は洗っていないブドウを使うのでしょう。という事は通常全てのブドウは高い割合で蜘蛛、ハエ、トカゲと言った”小さい生き物”と一緒に発酵されることになります…イヤー(声にならない叫びです)そこで、オーパスはこの問題点を重要視して、強い風によって生き物たちを飛ばしてブドウだけを集めるという機械を導入したのです。おおおお!これはとても革新的と言えるし、今まで見たことがなかったです。

もしワイナリーのセラー見学に参加するのであれば、このような機械や備品などを見ることができるし、ワイン造りの裏側を垣間見ることこともできるとても良い機会です。ワインの試飲だけでなくワイナリーでのセラー見学や畑の見学両方をおすすめしますね。そんな情報があれば、言うまでもなくワイナリーでの試飲もより興味を掻き立てますし、楽しめることに間違いありません。