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メゾン・ルロワ

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マダム・ラルー=ビーズ・ルロワ、私が最も尊敬し何時の日かお目にかかりたいと思っているお方であります。彼女は非常に優れたテイスティング能力を持っており、幼少の頃より故父アンリ・ルロワもその卓越した能力を認めていたのでした。彼女は当に天賦の才能の持ち主であります。勿論言うまでもなく、彼女自身良く訓練されたに違いないですが、同様に彼女は努力家でもあり完璧主義者でもあります。今や御年80歳を超えても、活動的に畑に行きワインを造っています。いや、本当に畏怖の念を起こさせます。

ある一定レベルのワイン愛好家であれば、恐らくそれぞれのルロワブランドをご存知かと思います。日本市場若しくは日本人ワイン愛好家の間では3つのグレードに分けられます:1) 白ルロワ 2) 赤ルロワ 3) ドメーヌ・ドーヴネ

1) 白ルロワはナゴシアンブランドで、2種類あると言われています。一つは契約農家から購入してワインを造った物。もう一つはマダムが試飲をして納得できる品質のワインを購入してきた物。もしかしたらその2つを合わせたものも存在するかもしれません。ラベルに”Mis en bouteille par Leroy Negociants a Auxey-Meursault (Cote-d’Or)“と書かれており、ナゴシアンラインというのが分かります。
2) 赤ルロワはドメーヌ(自社畑)ブランド。ルロワ社が持っている自社畑のブドウからのみワインが造られます。ラベルには “Mis en bouteille au Domaine Leroy Vosne-Romanee (Cote-d’Or)” とあり、ドメーヌ物というのが分かります。
3) ドメーヌ・ドーヴネはマダム・ルロワ個人で持っている畑からのブドウのみで造られた地上に希少性の高いワインです。ラベルを見ると”Mis en bouteille au Domaine par Lalou Bize-Leroy S.C. du Domaine d’Auvenay, Meursault” と書かれており、マダム個人名が入っています。

それぞれの醸造者と醸造所が違いますね。ではなぜ赤と白?ですが、この色はボトルのキャップシールの色を示しています。白色のキャップシールはナゴシアンブランドで、一方赤色のものはドメーヌブランド。簡単に認識できますから、もう覚えられましたね!ではドメーヌ・ドーヴネはどうかと言うと、ワックスを使用しています。価格は当然1から3になるほど上がり、ネゴシアンラインは簡単にお店でも見つけられますが、ドメーヌラインは結構難しいです。

今回は全てネゴシアン物ですがヴィンテージの違いとアペラシオンの違いを3フライトに分けて、友人ロベルトが進行を務める試飲会に参加しました。

#First Flight
1, Maison Leroy Bourgogne Blanc 2014
2, Maison Leroy Bourgogne Blanc 2010
3, Maison Leroy Meurault Charmes 1er Cru 1990
最初のフライトは全て白。ワイン1は短い期間での樽貯蔵をされたものでしたが、溌剌として生き生きとした酸に柑橘系とミネラルの香理を感じました。シンプルですが洗練されています。ワイン2は1 と同じ地域でこちらもジェネリックワインですがヴィンテージが違います。2014年に比べて熟成が見られます。よりストーン・フルーツの香りと共に醸造と熟成で生成されたであろう乳酸~ヨーグルトやクリームの香りが出ています。ワイン3はよく熟成されて開いており、蜂蜜、ナッツ、花の香り、非常に熟したストーン・フルーツの香りが出ていました。エレガントで香りの層が重なっていますが、酸もきちんとありバランスが取れています。このワインにロブスターのバターソース、アーモンドかけを合わせたい!

#Second Flight
4, Maison Leroy Bourgogne Rouge 2003
5, Maison Leroy Santenay 2009
6, Maison Leroy Morey St. Denis Aux Cheseaux 1er Cru 2006
2フライト目は全て赤でした。ワイン4はジェネリックワインですが物議をかもす2003年ヴィンテージ。良い物もあれば、一方良くないものある。栽培家が夏の間どのようにブドウ畑を管理したかで出来上がったワインが大きく違います。実際は香りは十分強さを感じませんが、味わいは悪くない。不幸にも私にとっては全く魅力の無いワインだったわ。ワイン5はチャーミングな赤ワインで、とてもお花の香とくにスミレがでており、ハーブや薬っぽい香りに動物香。滑らかな舌触りに、セイボリーや生肉っぽい味がアフターに残ります。まだ3~5年ほど寝かせても良いわね。ワイン6はより複雑味がありより香りの層があるワインだったけれど、乳酸の香りが目立ちました。赤ワインでは以前にメルロー主体のわいんにこの様な香りが出たのを覚えていますが、ピノ・ノワールではちょっと珍しいのと少し鼻につく感じ。

#Third Flight
7, Maison Leroy Aloxe Corton 1982
8, Maison Leroy Gevery Chambertin 1er Cru 1985
最後の3フライトは全て開かですが古いヴィンテージの物。とてもワクワクしたわ〜。私は実は古いコミューン(村)レベルのワインは試飲したことがなかったから、どう出るか確認したかったのね。ではどう出たか…ワイン7の外観は曇っているし茶色っぽい。いや、確実に飲み頃を既に超えたでしょう。香りも味わいもセイボリーと干し肉のかおりで満載。小さなグラスに移し替えて香りを確認すると、より埃っぽい香りが…しかも心地良くない。でもビーフジャーキーの香りと味わいが好きな方は、悪くないんじゃないかな?最後のワイン、ワイン8は男性的で完全に熟成しており典型的ジュヴレ・シャンベルタンの特徴が出ていました。肉っぽい香りにドライフルーツ、干し肉、セイボリー、ミックススパイスが香りと味わいに広がります。あ〜、ブルーレアステーキが恋しい…

まとめると、コミューンやジェネリックレベルのワインは早めに開けたほうが良くて、熟成させる必要性はないわね。でも勿論、そうしたい方はどうぞそうなさって下さい。ワインは主観的なものですから問題ありません。試飲したワイン全てはナゴシアンラインなので、購入するのもとても高いわけではありません。まだ手の出る価格帯で若いヴィンテージを楽しんで飲むことができるのはナゴシアンラインの利点でもあります。でもいつかドメーヌ・ドーヴネの垂直試飲をしたいものです(遠い目)。

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