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Diploma教材

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ディプロマを勉強するにあたって一番基本となるのがThe Oxford Companion to Wineで、これをに始まりこれに終わると言っては過言ではない教材です。WSETから配布される教材はこのThe Oxford Companion to Wineと各UnitのStudy Guide、Distilling KnowledgeにSystematic Approach sheetだけ。参考図書なるものも学校で紹介されますが、必ずしも購入しないといけないわけではなく、あくまで補助的な役割です。なくてもいいのですが、あればより理解を深めるのに役に立つし、私が実際使って良かったもの、また更に深く追求するのにこれからも使いたいものを紹介します。

・Unit1 : The Global Business of Alcoholic Beverages
Unit1はアルコール飲料を取り扱うマーケットを焦点に置いたもので、Coursework Assignmentと呼ばれる2500~3000語以内のレポート提出とCase Studyと呼ばれる小論文試験の2部構成になっています。Coursework Assignmentは11月と4月の年に2回、提出の機会がありますが毎回題材が変わります。同じく、Case Studyは試験日の1か月前に題材がWSETのウエブサイトに発表されて、それに関して自分なりに調査をして、試験当日75分間で小論文にて設問を答えるというもの。2つともアルコール業界の世界事情などを盛り込んで書く必要があり、日頃からの情報収集と事前の下調べに時間が取られます。が、これをやらないと受かりません。元々業界にいる人はある程度の知識があるからない人より楽と言えますが、市場は常に動いていますし、そのスピードはどんどん早くなっています。このUnit1は出された題材によって下調べするところがかなり違ってくるので、常に新しい情報を公開しているウェブサイトが主になると思います。政府やその業界の数字を示しているものや、法律関係のもの(OIVやEU法など)、自分で探してきて、必要となる数字と出所を把握しておくことが必要です。

・Unit2 : Wine Production
唯一のマークシート式の試験で一番最初に受ける試験ですが、内容が栽培、醸造における細かい内容を問われます。一番簡単に合格できますが、舐めてかかると厳しいですね。WSETのStudy Guideに加えて非常に役に立ったのが以下の書籍。

栽培面における仕立ての話や病気、土壌管理など非常に細かく説明してあります。


栽培に関しても説明がありますが、醸造テクニックや設備に関してこちらがピカイチ。
栽培、醸造、アレルギー反応、VA(Volatile Compaunds)などの説明など分かりやすいです。

害虫や病気、クローン等の説明を日本語で参考にしました。

・Unit3 : Light Wines of the World
最大の難関で勉強が一番しんどいですが、続けているとバラバラだったものが、全て繋がる日がきます。後の3つのUnit4,5,6の筆記試験とは違い、3時間の間に5問の設問を解くというもので、1問につきA4サイズ3~4ページ(1枚半から2枚)小論文にて回答。マーケット情報、造り手などの情報も盛り込んで書く必要がありますが、そのワインがどうやってできているかを理解している必要があります。The Oxford Companion to WineとStudy Guideが基本ですが、正直に言うとこの本は書いた人によって読みにくいものがあるため、それに当たると分かりづらいと感じましたね。基礎を簡単に理解するにあたって、Wine-Searcherは役に立ちました。あとは雑誌Decanterの購読とDrink Businessのニュースレターを欠かさず読んだことが、トレンドを知るのに良かったと思います。山のようにある書籍の中で、以下の書籍で十分間に合います。

最初に簡単に理解するには便利でした。


ブドウ品種を詳しく調べるのに今でも役に立っています。

試験勉強後に購入しましたが、テイスティングにも理論にも両方使え、Wine-Searcherに書いてあることがまとめてある感じです。

産地や畑の地図が役にたちました。

・Unit4 : Spirits of the World
WSETのDistilling Knowledgeを基本に勉強しますが、またこれも使いづらくて、読んで自分でまとめる作業が必要になります。(しかも時間が取られる)私はUnit2が終わった次の試験がこのUnit4で、勉強の仕方や試験対策がきちんとできていなかったため、理論は酷い結果でした。有難いことにテイスティング部門が高得点だったため、総合して良で合格でした。今になっても非常に苦い思い出です。理論の試験対策の重要性を身を以て体験しました。今まで蒸留酒は興味があまりなかったのですが、人間は順応性が高いのか、やっているうちに興味が出てきて好きになるもんですね。やらざるを得ないという状況が正しかったですが、好きになったら学びも楽になるものです。Just Drinkの毎日送られてくるニュースレターの購読と、ウェブサイトで各企業の情報を得たのが殆どです。なのでお勧めの書籍は1冊だけ。

ウイスキーだけは産地などをより深く学ぶのに使いました。



・Unit5 : Sparkling Wines of the World

Unit4で大撃沈した私は対策を再び立てて、Unit5の試験に挑みました。Unit5,6を同時期に受けるようなカリキュラムになっていましたが、両方とも理論もテイスティングも対策が功をなして理論でもきちんと得点を確保できました。マーケティングや商品の事を調べるのにここでもウエブサイトでの調査は有効でしたが、The Oxford Companion to Wine以外の書籍は特に利用しませんでした。あえて言うならばDecanterDrink Businessのニュースレター。

・Unit6 : Fortified (Liqueur) Wines of the World
Unit5と同時期に試験を受けましたが、ウエブサイトでの調査とOxford Companion to Wineのみで問題なしです。Unit3で紹介したWorld Atlas of WineやThe Art and Science of Wineにも分かりやすく書かれているので参考にするには良いと思います。

ワインの書籍は決して安くないし、あれば良いってものでもないですし、試飲の勉強のためにワインやスピリッツを購入しないといけませんから、資金は無駄にはできません。紹介したほとんどは英語で書かれていますから読むのも最初は時間がかかりますが、慣れてきたら読むスピードが速くなります。こちらで紹介した書籍は私が持っているシリーズですので、当たり前ですが購入の際は最新のものを手に入れて下さいね。

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