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Sauvignon Blanc / Semillonブレンド

Spaghetti marinara & blended Semillon
南オーストラリアはドイツ系の移民が最初に入植した事もあってか、市場を覗くと様々なソーセージやハム、豚の骨を燻製させた物などが充実しており、ソーセージを購入するにあたってもホント迷います。チョリソーでもスライスしてそのまま食べられる物もあれば、グリルした方がいい物もあるのでお店の方と相談しながらの買い物。スーパーとは違いそれもまた楽しいです。

アデレードの中央市場の横にレストランがずらっと並んでいる通りがあるのですが、中華、ヴェトナム、イタリア、アルゼンチンなど色々とたくさん有り、毎回何処に行こうか迷ってしまいます。ドイツ料理はあるのかなと散策…てくてく歩くもののドイツ料理ってやっぱりないね。お腹も減ったのもあり、あまり遠くまで歩きたくない。諦めの早い私はカジュアルなイタリアンを見つけたのでそこに決定。

頼んだものはSpaghetti Marinaraとグラスワインの白。
Pikes “Valley’s End” Sauvignon Blanc / Sémillon, Clare Valley, Australia

Pikesは雑誌デカンターのオーストラリア辛口リースリング特集のブラインドテイスティングで、高得点を得ていたのもあり気になる造り手。歴史を辿ると1978年にヘンリー・パイクがイギリスドーセットから南オーストラリアに移民をし、アデレードヒルズにある小さな町で生活を始め、1886年にPikes Dorset Breweryという名でビール醸造所を設立。その後 H. Pike & Coになりビール、ソフトドリンク、コーディアルを生産する会社として名を挙げます。1972年にビール会社であるH. Pike & Coは売却されますが、ヘンリーの曾孫のEdgar Walter Pikeがブドウ栽培家かつ栽培責任者としてワイン事業を立ち上げます。エドガーの二人の息子、AndrewとNeilもRoseworthy Agricultural Collegeを卒業した後にワイン事業に関わり、1984年にクレアヴァレーのPolish Hill River sub-regionにあるPolish Hill River Estateに”Pikes Wines”を設立し、翌年春ににファーストヴィンテージを出して今に至っています。最初ビールから始まってワインに移った会社です。会社の売却によりパイクスのビールは市場から姿を消していましたが、1996年にパイクスのビールは復活しています。

つまり現在はワインとビール両方生産しているのですね。パイクスのワインもビールにもラベルにEinglish Pike Fish(カワカマス)が描かれていますが、これは創始者ヘンリーが最初にビールのラベルに使い始めて引き続きワインにも使用しており、復刻版のビールも同じようにPike Fishが描かれています。苗字のPikesとPikes Fishをかけてラベルに描くとはなかなか乙な事しますね。鈴木さんが魚のスズキを会社のマークに使うって感じかしら?ある意味強いメッセージ力です。因みにしたのラベルは一番左がワイン、後3つはビールでビールのラベルは懐かしさを感じますね。

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pikes-colour

 

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Pikes_Lager

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Pikes_Sparkling

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Pikes_Stout

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ソーヴィニヨン・ブランとセミヨンのブレンドに於いて、オーストラリアでは辛口カジュアルワインが多く、ボルドーとは同じ品種を使っているにもかかわらず爽やかさが出ているように思います。ジャンシス・ロビンソンMWがかつて”Classic Varieties(高級品種)”として指定した中に、セミヨンが含まれていますが、正直なんでセミヨンと思っていました。が、セミヨン。このブドウ品種良い仕事するんですよね。ボルドーの甘口貴腐ワインを造るに当たって、何故ソーヴィニヨン・ブランとセミヨンが重要になってくるかを考えると、どちらか一つだけだと出来上がりのワインのバランスが良くないことに気づきます。セミヨンは貴腐菌がつきやすく、またオイリーでねっとり感があり甘みとボディを、ソーヴィニヨンはアロマティックでボディが軽いけれど、酸味をワインに与えるため、二つを組み合わせると酸味、甘み、ボディ、アロマのバランスが非常に良いのですね。これを最初に見つけた人はやっぱり偉大です。セミヨン無くしては偉大な甘口ボルドーは生まれなかったとも言えますね。

私が今回飲んだのはソーヴィニヨン・ブランとセミヨンのブレンド。ヴィンテージを聞き忘れたので配合は分かりませんが、オーストラリアのワイン法から考えるとソーヴィニヨンの割合が高い物になります。色調から見て2013〜15かな。テクニカルシートを見てみると2015年はソーヴィニヨンの割合が7割ほどですが、13と14はほぼ同じくらい。レモンと草っぽい香りが広がり、ソーヴィニヨンの特徴がよく出ています。辛口で、ミディアムボディ。ソーヴィニヨンだけだと軽く仕上がりがちですが、セミヨンがある程度入ることによってボディに厚みが出て、少しオイリーな感じとパッション・フルーツのような南国系果物の香りもあります。スパゲティ・マリナーラにチーズを振り掛けると、味にコクが出て深みがでて、かける前よりかけた後の方がワインとより相乗効果が生まれました。カジュアルな辛口ブレンドセミヨンは早飲みタイプで、軽すぎないのでオーストラリアでテーブルワインとして広く普及しているのがうなづけます。

セミヨンは混ざってなんぼでお仕事してくれますが、ハンター・ヴァレーの単一醸造で、熟成をさせるように造られたものもあり振り幅が広いのね。私にとってはまだまだ未開拓。100%セミヨンの長期熟成可能な物は非常に限られているし、熟成した飲み頃に市場には出てこないため、自分で若いうちに購入して熟成させるしかありません。食事の後にワインショップで魅力的なハンター・ヴァレー・セミヨンを見つけたので早速購入。15年後が楽しみです。うしし。
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