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夏がきたー!ロゼだよね〜

ロゼ
どうもフランスではロゼワイン=バカンスの飲み物=夏といった方程式があるようです。暑い時期に重い赤ワインは食指がそそられないわよね。やっぱり爽やかに泡ものかキリッと冷えた白が飲みたくなる。でも肉料理食べたいしって時もあるから、そんな時のロゼ様なのかしらね。別の説としては 夏のバカンスに南仏に行く人が多くて、南仏はロゼワインの宝庫というのもあり、バカンスワインなのか?どれが正しいのかは分かりませんが、寒い時期より暑い時期は合ってるかな。

ここ香港は亜熱帯気候ゆえ、1年のほぼ半分以上が夏といってもいいくらい気温も高く序でに湿度も高くて不快指数が高い場所ですが、なにゆえ湿度が高いのでエアコン万歳!建物の中では必ずしっかり冷房が効いているのです。最近は減りましたが夏でも室内はアホみたいに寒い状態が以前は普通でしたので、夏でも赤ワインを飲む事にそんなに抵抗がないのは事実です。香港もオープンエアーになっているお店も増えましたし、そういったお店ではやっぱりちょっと冷えた物を欲します。

ロゼは黒ブドウの色が少し入っているので、色がサーモンオレンジだったり、ピンクだったりしますが、タンニンもあり意外と酸もきちんとあります。ロゼになるブドウ品種は旧世界に於いては法律での指定がありますが、新世界ではそれこそ自由です。向いているブドウ品種はありますが、全部が全部ロゼになるわけではありません。

今回のワインはこちら。
St Andre de Figuiere, Le Saint Andre  2013 Vin de Pays du Var France

AOPのワインではなくIGP、所謂ヴァン・ド・ペイ、地酒です。産地はプロヴァンス地方、地中海沿岸にあるヴァール県。プロヴァンスですが夏は暑く乾燥しており、気温の高い場所です。年間日射量が2900時間(因みにロサンゼルスとマイアミは約2040時間)あり、まさに太陽の街。沿岸部は地中海の影響を受けて気温が緩やかですが、内陸部はあまりその影響を受けず特に高度の高い場所は夜が涼しいです。雨は春と秋にたっぷり降り、典型的な地中海性気候です。北からの乾燥したミストラルは年間150日程吹き、春と冬が最も強く、夏は涼しさをもたらします。ミストラルのお陰で、冷たく乾燥した状態に保て湿度による病気の蔓延を阻止できています。条件いいですね〜。

プロヴァンスのロゼは単一品種でなくて、幾つかブレンドして造っています。ワインに若さ、赤系果実の香りをもたらし、熟成するとスパイスの香り、ボリューム感を与えるグルナッシュ。色素が薄くソフトでフレッシュな果実味が特徴のサンソー。フルボディで熟成能力があり、ヴァニラや赤いベリー系の香りに仕上がるシラー。特にヴァン・ド・ペイレベルに於いては、シラーをブレンドする事によりボディーに重みをつけたり、熟成可能なワインに仕上げるのに一役かっています。ムルヴェードルはブラックベリーやスミレの香りとタンニンを加えて、滑らかで骨格のあるワインに仕上げ、熟成によって胡椒やシナモンの香りが出てきます。優雅で芳香が特徴のティブリン(Tibouren)、深い色調やがっしりした骨組みのあるカリニャン、プロヴァンスではあまり有名ではありませんが、力強いタンニンと骨格を造るカベルネ・ソーヴィニヨン。これらがプロヴァンスのロゼになる主な品種です。今回飲んだワインもカベルネ、シラー、グルナッシュ、サンソーの4品種が使われていました。

プロヴァンスのロゼのスタイルは辛口でタンニンを感じるものが多いです。セニエで造られているゆえ、タンニンをより感じるのですね。以下3つがプロヴァンスではロゼを造る上で最低重要項目と言われています。

・ブドウの品種と品質
・醸造過程における温度管理(低温にて香りを保つ)
・種と果皮のマセレーション(スキンコンタクト)の期間

ハイ。この3つをきちんと把握して造らないと良いものできないですね。造りたいワインの品種の選別は重要で、ブレンドワインの一番の要。フレッシュ感を保つのに温度が高すぎると香りが飛んでしまうので、特に暑い南仏では必須。スキンコンタクトの時間で色も味わいもすべて変わる。カジュアルに飲んでいたけれど、奥が深いよロゼ。

古くからの歴史ある産地ゆえ、2009年のEU法改訂にも反旗を翻したこの地域は、スーパープレミアムは生まれないかもしれないけれど、面倒であれど、セニエを意地でも守った職人気質を見せてくれた場所だと思います。ワイン余りで頭を抱えていたEUの商業的にも対抗するために〜の気持ちも分からないことはないけれど…

地中海風ミートボール、スモークサーモンのビリニといったおつまみと共にグビグビ飲めるロゼで都会の夜が更けていったのでした。

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