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フュージョン中華料理とワイン

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Friz

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Ridge

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中華料理といえばここ香港では広東料理が一番多いのですが、もちろん上海、北京、客家、潮州、四川などいろいろな中華料理を食べることができます。中華料理はご存知大皿料理なので人数がいた方が色々と頼めて満喫できますが、人数が少ないとセットメニューを頼むか普通サイズで品数減らすしかありません。色々頼むことを前提に考えると少なくとも4~5人必要。

そんな大皿古典中華料理が幅を利かせている中、大皿でもおしゃれな中華料理を提供すフュージョン中華料理のレストランもちらほら出てきています。今回は友達のリクエストで口利福でお食事。口利福はカナダ育ちの台湾人オーナーのお店で、彼自身はオーストラリアのTetsuyaで修業し、”Ms. G’s”や”Mr. Wong”など展開させた有名シェフです。

お料理は中華料理を元に日本、韓国、タイなどその他アジアの味をを加えたフュージョンなのもあり、合わせたワインはこの2本。
Friz Haag Riesling Fineherb 2013 Mosel Germany 
Ridge Vinyards Lytton Springs 2012 Dry Creek Valley California USA

フリッツ・ハーグは1605 年、中部モーゼル現在のブラウネベルグ村(当時はDusemont:デュセモンドと呼ばれていた)に創業し、『Dusemont Hof』という名でも知られています。1925年のデュセモンド村からブラウネベルグ村への改名は世界的に著名な2つの畑“Brauneberger Juffer” と“Brauneberger Juffer Sonnenuhr”を更に宣伝するために行われ、これらの畑はナポレオンからも『モーゼルの真珠』と呼ばれて評価されていました。ドイツのワインラベルは村名が入る故、ただでさえ長い畑名に村名も付いたらワインの名前がどうしても長くなる。元の村名を止めて畑の一部を村名にしたということ。流石合理性を重んじるドイツ。賢い判断です。

フリッツ・ハーグは家族経営の醸造所で、現在はオリヴァー・ハーグが継承しています。ブドウはスレート土壌の傾斜に植わっていて、全て手摘みで収穫。テクニカルシートを探したけれど全然公開されてない。あっぱれな位に。以前此方のワインディナーが香港で開催されて、オリヴァーも来てました。リースリング一辺倒ですが、カジュアルな辛口、半辛口から単一畑のシリーズまで食事に合わせて頂いた記憶があります。ここのワイン、エレガントで美味しいのよ。洋食よりも和食の組み合わせが良いし、彼の繊細なワインと合うのです。

レストラン置いてあったものは一番カジュアルラインのものですが、半辛口でシトラスやミネラルが感じられ、チリやライムなど甘辛い味付けのフュージョン中華との相乗効果がとても良いのね。カジュアルライン故に振り幅は広いと言えます。

2本目の赤はかのパリス審判や外交でも登場する有名なMonte Belloを造っているワイナリー、リッジ・ヴィンヤーズのもの。1885年、イタリア系移民で医師のオセア・ペローネがモンテベロ・リッジに土地を買い、その傾斜にブドウを植えてモンテベロ・ワイナリーを建てたのが始まり。その後共同経営者や所有者が変わったりして、資金は出しても介入なしの条件で1986年に大塚製薬により買収されているものの、『ジンファンデルの王様』で有名なポール・ドレーパーがCEO兼最高醸造責任者として指揮を取っています。

リッジは品種、畑の違いで沢山種類を出しているのですが、今回のワインはソノマ郡にある自社畑リットン・スプリングスの畑からもの。ジンファンデル70%、プティ・シラー21%、カリニャン6%、マタロ(ムルヴェードル)3%のブレンドワインで、樹齢100 年以上の畑で育ったブドウも一部加えられている。ブドウのきんさん、ぎんさんか…

手摘みの自社畑産ブドウ(全て)を破砕、除 梗ののち、天然酵母で発酵をして、マロラクティック発酵 も天然乳酸菌で100%行う。酒石 酸によるを補酸も行い、天日乾燥させたアメリカンオーク樽 100%(新樽25%、1年、2年、3年使用樽55%、4年使 用樽20%)で14ヶ月熟成。パッド・フィルターで濾過して瓶詰めをする。『最低限の人 為的介入』を理念に置いてワインが造られています。

ジンファンデルはブドウが完熟できる暖かい地域を好むのですが、暑すぎるとジャムやbaked fruitsの香りがでるので、昼は暖かくても夜はぐっと冷え込む所が向いています。ドライ・クリーク・ヴァレーはまさにカリフォルニアでのジンファンデルの好適地と言えます。寒暖の差があることにより、ブドウの完熟と酸の保持が同時にできるのです。土壌は痩せた水捌けの良い土地が向いていますが、ミネラルを多く含む土壌や谷底に畑がある所からのブドウが良い品質のワインを造ると言われています。しかし、果実を沢山つける為にブドウの成熟が不均一になりやすいのと、果皮が薄く房が小さいので、上質なものを得るには畑での入念な管理や手入れが必要です。この子も手間のかかる子です。

遅摘みのジンファンデルはプルーンやブラックチェリーなどの黒い実の果物の香りが特徴で、リッジのものはそれにカリニャンから酸味、プティ・シラーから色とタンニン、マタロからジビエ香を上手くブレンドして造られています。フルボディでプルーン、ブラックベリー、ブラックチェリーなどの黒系果実にオリエンタルスパイス、バニラなど甘くスパイシーな香りに、丸いタンニンと心地よい酸味。アルコール度数は少し高めですが、上手くバランスが取れています。

ワインとお料理の組み合わせはというと…Mom’s ”mostly cabbage, a little bit of pork” dumplings, sacha soyにはリースリング、Grilled Pork Bellyはリースリングもブレンドジンファンデルも両方いけて、Roast Wagyu Short Ribsはブレンドジンファンデル。これ以外にも頼んだけれど忘れてしまった…お店のスタッフも感じがいいし、お味も満足度が高かったわ。

口利福(ho lee fook)
G/F, 1-5 Elgin Street, Central
Hong Kong
2810-0860