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ソムリエとディプロマ 3

Sommelier & Diploma

ソムリエとディプロマは両方もしくはどちらかを取得する価値はあるのか?過去の記事ソムリエとディプロマ 1ソムリエとディプロマ 2から考察すると、私の個人的な意見としては両方とも非常に役に立っているので、取得する価値はありで満足しています。

暗記中心のソムリエを先に取ったことにより、ボルドーメドックの格付け、イタリアDOCGそして食事とワインの組み合わせなどの知識を頼りに、ディプロマに行く前のL3の試験でJSAではカバーされていないスピリッツ(ラムやテキーラ)や更に細かい説明の栽培や醸造の勉強により時間を割くことができました。

実生活では食事とワインの組み合わせの王道メニューを覚えたことにより、その共通項、理由を理解したら、組み合わせの幅が広がりました。数学と一緒で公式がわかれば後は状況に合わせて応用すればいいのね。JSAの目指している、目の前にあるワインを最大限に活用する事に対して、いつでも応用できるわけです。仕事以外のプライベートであっても。

一番最初に受けたソムリエの勉強の時も、それなりに辛かったのですが、過去の痛みって風化するんでしょうね。ディプロマは一番近いのもあるし、気合いの入り具合も違ったのもあり、未だよく覚えていますが、今思えば辛かったけれど楽しかったになっています。

途中で何度始めた事を後悔した事か。何回もひよったし現実逃避もしましたが、勉強を続けているうちに今まで引っかかりもしなかった事が疑問を感じたり、醸造のところで安いワインに使われる技術を知りショック受けたり、楽しさも苦しさも様々な感情を同時に味わいました。ディプロマを始める前までは、シニアソムリエもL3も持ってるしと高を括っていたのが実際始めると自分の無知さ加減と英語の読解力の遅さに何度固まったことか。

建設的に理解して覚えても、次から次へと忘れていくので、真剣にドラえもんの暗記ぱんがあったらとも思いましたね。其の内少しずつ学んだ事それぞれが繋がっていき、最終的に一つの線になっていくのを感じた時にはじめて、なんて深くて面白いんだろうと思えました。漫画でピコーンと閃いた時に吹き出しに電球の絵が出たりするでしょう?あれが実際に起こります。

資金と時間を費やすのと引き換えに、深い専門知識の他、本質を見極める能力、建設的に考える力、粘り強さや達成感、大げさかもしれませんが精神的に強くなりました。もしかしたら私がヘタレだから、余計に感じたのかもしれませんが。

両方の資格には両方の良さがありますし、どこに比重を置くかです。片方だけでも良いし、両方でも良いし。ソムリエの世界大会に出る日本代表のソムリエたちはWSETのディプロマ資格は持っていませんが、サービスは当然一流ですし、知識も非常に豊富です。世界大会でも筆記試験があり、それこそ深い内容を問われるので、すごい量の勉強をしています。皆さん試験前は家族と離れてお籠りして勉強される方も多いです。

またジェラール・バッセMWは元々ソムリエ出身で、世界大会優勝もしていますし、ディプロマ取得後にマスター・オブ・ワインの勉強を始め、そちらも保持しています。ネッド・グッドウィンMWもソムリエ出身です。彼らはそれこそワイン界の頂点にいる人なので一緒にはできませんが、枠に縛られる必要はないという事です。

ソムリエもディプロマも取得したから終わりではなくて、それを如何に活用するかが重要だと思っています。MBAと一緒ですね。取得するまで時間と資金もかかるけれど、取得したからといって必ずしもそれが良い給料に繋がるとは限らない。その後は自分次第でしょう?

世の中、様々な考え方があるし、お免状を増やすのが趣味のような資格マニアのような方もいらっしゃいますから、私の意見が必ずしも正しいものではありません。趣味で取得する人はビジネスとしては考えてませんし、日常生活で利用できるからそれはそれで良いと思います。私はプロとしてやっていくつもりなので、たとえMWに進まなかったとしても、これからも学び続けていきたいと思っています。技術は進歩しているし、市場は常に動いているし、終わりってどこ?な位終わりは見えませんが、逆にそれが好奇心を刺激するのでしょうね。