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ソムリエとディプロマ1

Sommelier & Diploma
まず、ソムリエについて。日本でワインに携わる人に対しての資格と言えば日本ソムリエ協会(JSA)認定のものと、全日本ソムリエ連盟(ANSA)認定のもの二つがあります。資格の認定の仕方が同じではない等その他様々な違いがありますが、JSAの規模が明らかに大きいのと世界大会で優勝なさった田崎伸真也さんなど世界大会に出場する方々はJSAソムリエ認定を受けています。私自身、ANSA認定ではなくJSA認定シニアソムリエですから、JSAについて書いていきます。

JSAにはソムリエのほかワイン酒類製造や販売に携わるの流通業者やアルコール飲料に関する教育機関の講師等のワインアドバイザー、試験を受けるにあたって20歳以下以外だったら誰もがが受けられるワインエキスパートの3つがあります。この3つそれぞれにシニアという位置付けがあり、当然受験するにあたって条件があり、6つの認定が全部であることになります。因みにマスターソムリエというものもありますが、こちらはシニアソムリエの資格を有し、ソムリエ歴20年以上で、JSAの役員として功績が顕著な者が推薦を受けて、選考委員会で認定される名誉称号です。なので割愛してあります。

2015年1月1日現在 資格保有者数と合格率 JSAホームページより

  累計資格保有者数 
(  )は女性の数

合格率
(2008-2014)

合格率
 2014
シニアソムリエ  1,919 (485)  22.6~49.1%  33.1%
ソムリエ  19,938 (9,161)  39.1~44.5%  39.1%
シニアワインアドバイザー  983 (299)  23.5~47.2%  31.6%
ワインアドバイザー  12,529 (4,281)  22.1~30.4%  30.4%
シニアワインエキスパート  321(159)   33.0~61.6%  33%
ワインエキスパート 11,132 (6,906)   31.5~41.4%  41.4%

記載されている合格率は2008~2014年の7回にわたる試験の最小と最大の合格率。ソムリエ資格保有者数約20,000人?そんなにいるんかい?と私も正直びっくりした。ただシニアを保有するにあたってその下の資格を持ってないと試験が受けられないので、ソムリエの累計数の中にシニア保有者も含まれています。実際細かく分けるとシニアソムリエ(1919人)とソムリエ(18,019人)がいることになります。これはJSAの資料なので、ANSAの認めるソムリエを合わせたらもっといることに。それにしてもかなりの数だと思います。

合格率が高いか低いかは別として、正直受けた年の試験の難易度が強く反映されていることは否めません。その年の経済状況や試験の難易度、その他ほかの要因でかなり左右するわけです。平均的な数字であって、それに信憑性があるかと言われれば微妙なのが現実。試験の特徴ですが、ソムリエというサービス業を軸として試験を作っているので、JSAの一次試験はアドバイザーやエキスパートもソムリエの試験内容とほぼ同じです。約10問ほど別問題が其々に用意されていますが、基本ソムリエとは変わらない。二次試験はテイスティング、ソムリエに関してはデカンタージュの実技試験が加わります。サービス要員なのでそれは当然ですね。

一次試験は筆記ですが、私が受験した時はほとんどマークシートになっていて書かせる問題が2,3問あったくらいでした。書かせる内容と言っても、レストラン回転率を計算しろとかシャトー・マルゴーを英語表記しろとか、なぜ〜が…になるのか述べよとか言った類の論文形式ものは一切ありません。今は全問マークシートになっているようです。つまり暗記したら解ける、とても日本的な試験内容で、誰が採点しても公平に採点ができる試験内容です。(コンピューターで自動採点だと思いますが)

本屋に行けば、試験対策用の問題集やら語呂合せでの覚え方などの本が見つかります。化学のクラスで覚えた水平リーベ僕の船…あれと同じ。(ま、あの場合はあれを覚えていなければ先に進めないからなんですが)ソムリエの一次試験はそれがほとんどで、覚えた何かを応用させる問題ではないのね。前後関係分かってなくても、教本暗記したら受かるのよ。実際当時の私がそうでした。

ではシニアとの違いは?答えは特になし。シニアの勉強も教本だけでカバーできる。シニアだからと言って論文が追加とかもなし。なのでまた暗記で突破可能。←これ私のことです。テイスティングも正直ソムリエと変わらなかったように思います。(あくまで私が受験した時は)
補足:2012年よりワイン検定やInternational A.S.I. Sommelier Diplomaの認証が始まったことにより、シニアソムリエの試験において筆記とテイスティングの1次試験のみだったものが2013年以降の試験は、筆記の1次試験とテイスティングにサービス実技が加わった2次試験の二本立てになりました。実質的に難易度が上がったことになります。

結論として、JSAの資格は筆記に関しては暗記で突破可能。絶対評価なので所定の点数(70%と言われてはいます)をとれば合格します。また落とすための試験ではなく、ここにあるワインを前にいるお客様にいかに魅力的に説明するかというのが特にテイスティングでは元になっていること。難易度としては一番基礎レベルのソムリエ、アドバイザー、エキスパートがWSETのInternational Higher Certificateと同じくらい。最初のハードルが高いのですが、その次のシニアとの幅が狭く、シニア以上の資格がないので、資格としてはそこで打ち止め。あくまでサービス要員としてどうワインと関わっていくかが軸になっています。

長くなったのでWSETは次回に。