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リゾットとピノ・ノワール

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Australian Pinot Noir

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risotto

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お腹が空いてお昼ご飯にでた先で突然の雨に見舞われてしまった…降りそうかもと思いつつもいや大丈夫とタカを括って傘を持たずにでたところ、案の定雨が降り出してきたの。いや、自業自得で分かっているのですが、お腹も減るし雨も降ってきた。メルボルンって1日に四季があるから、寒い時ってガクブルなくらい寒い。そんな中であら、良さそうなレストランを発見。そういえばこのレストラン、見覚えあるぞと思っていたらWHEREにお勧めFine diningとして紹介されていたわ。お腹も空いているし、傘ないし、背に腹は変えられないので一人で入店。お店はそこそこ混んでいたけれど、時間も少しずれていたし、テーブルもすぐに用意してくれた。

雰囲気も良くこじんまりとしたレストランで、お客様の年齢層は高めかつお値段も高め。メニューの内容も洒落ており、いやー、迷います。何を食べるか。だってどれも美味しそうなんだもの。あとワインリストが立派。色々と取り揃えており、どれも気になるところだけれど何せ一人だからグラスワインを注文したのでした。

私が注文したのはモーニントン・ペニンシュラのピノ・ノワール。オーストラリアのワイン産地の中でヴィクトリア州のものが一番好きな私。香港に入っていているオーストラリアのワインは大手傘下のものがかなり占めていて、小さなブティックワイナリーの物ははっきり言ってないに等しい。オーストラリアは小さなワイナリーがほとんどで、全生産量の約94% は上位10社が大手企業そしてその傘下が占めています。

普通にワインショップに行って見つかるものは、大手傘下の製品8割、ある程度知名度のあるワイナリーの製品が2割であり、当然ブティックワイナリーと言われている小さな作り手のものは簡単には見つからない。これはどこの国でも同じ状況だけれど、知名度が上がるまで資金もかかるし、生産量が少なければ国内消費で輸出まで回らないのですね。シカタナイ。

話は戻ってモーニントン・ペニンシュラのピノ・ノワール。モーニントン・ペニンシュラはポート・フィリップ湾を囲んだ半島の先端にあり、海の影響を受けた海洋性気候。そして緯度も高いのでとても涼しい。これから期待できるピノ・ノワール、ピノ・グリ、シャルドネの造り手が沢山いるところ。ヴィクトリアと聞くとヤラ・ヴァレーが有名ですが、モーニントン・ペニンシュラも負けてはいない。将来が楽しみな場所です。ワインのスタイルとしてはきっちりした骨組みがあるものの、繊細かつ澄んだ酸味を感じます。

ピノ・ノワールって気難し屋だから、生産量が増えたり適切な気候と場所が整わないと物凄いシャビっとしたワインになってしまうので、手間がかかるし大変。逆に、その条件を踏まえてきちんとした方法でワインを造ると素晴らしいものに仕上がるので正直グレーゾーンがなく、黒か白か、はたまた天使か悪魔かに仕上がるのです。魅惑的な品種ですね。

ワインは少し色は深みがあり、チェリー、ラズベリー、鉄を感じ、心地よい酸味にミディアムボディなんですがぽわっとするふくよかさがある。運ばれてきたイカとポークソーセージのリゾットrisotto di sepia con pomodorini, finocchio e nduja, Cuttlefish and pork sausage risotto with cherry tomato, fennel and nduja crumbleとも相性がいい。

上に乗っている酸味で味付けされたウイキョウは歯ごたえが感じられる程度に火が通っていて、下のイカとポークソーセージの柔らかいリゾットとカリッと仕上げたンドゥヤ(豚挽肉と唐辛子、塩を練り合わせて腸詰めにして燻製、熟成させた柔らかいサラミ)の3つの食感が合わさりユニークで味わい深いものでした。日本人の味付けから見たら、少し塩味が強く味が濃いと感じるかもしれませんが、ワインを飲みながらだとあまり気にならないかも。正直お値段は安くないけれど、次回はワインをボトルで頼んでお料理を堪能したいな。

IL BACARO
168-170 Little Collins Street, Melbourne
Victoria 3000, Australia